著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

国内の専門誌で報告 妊娠前の発酵食品は早産を予防する?

公開日: 更新日:

 通常の出産時期(妊娠37週~41週6日)よりも早い時期(妊娠22週~36週6日)に出産してしまうことを「早産」と呼びます。早くに生まれた赤ちゃんほど、健康状態に何らかの障害が発生する確率が高くなるため、妊娠中は定期的な検診を受けることが大切です。

 ところで、納豆やヨーグルトのような微生物による発酵食品は、腸内細菌バランスを改善することで、健康状態に良い影響をもたらすと考えられています。妊娠前の発酵食品摂取と早産リスクの関連を検討した研究論文が、日本衛生学会誌2019年5月号に掲載されました。

 この研究では、環境省が実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査」のデータを用いて、早産のリスクが低いと考えられた7万7667人の妊娠女性が対象となりました。結果に影響を与えうる、年齢や体格指数(BMI)、喫煙状況などの因子について、統計的に補正をして解析しています。

 その結果、妊娠34週未満の早期早産リスクは、味噌汁の摂取が週に1日未満の人に比べて、週に5日以上の人で38%、ヨーグルトの摂取が週に1回未満の人に比べて、週に5回以上の人で38%、納豆の摂取が週に1回未満の人に比べて、週に3回以上の人で40%、統計学的にも有意に低下することが示されました。なお、チーズの摂取ではリスクの低下傾向が示されたにとどまり、有意な差は認めませんでした。また妊娠34~36週の後期早産のリスクについての解析では、発酵食品摂取との明確な関連性を認めませんでした。

 もちろん、本研究結果のみから発酵食品が早期早産を予防するとは結論できませんが、日ごろからバランスの良い食習慣が大切だといえるかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり