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水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

外出自粛で外に出ず…日に当たらないと骨折しやすいの?

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 くる病は子どものときにカルシウム・リンが骨基質に十分に沈着せず、骨塩が不十分な弱い骨ができてしまう病気のことです。最近は日焼けによる皮膚がんなどを恐れて日に当たらない子どもたちが増えています。新型コロナウイルス騒動でそれに拍車をかける恐れがあるのです。くる病になった子どもの骨は軟らかく、曲がりやすくなり、伸びにくくなります。頭蓋骨を指で押しただけでへこむほど軟らかい、乳歯の生えるのが遅い、虫歯になりやすい、下肢が曲がりO脚やX脚になりやすい、身長が伸びない、転びやすくなるなどの症状が出ます。

 その原因は主にカルシウムやビタミンDの不足です。カルシウム不足にはその含有量が多い乳製品・しらす・小松菜などを積極的に取ることで解決できますが、ビタミンDはそれが豊富なサケ、サバ、イワシなどの魚や卵黄などの食品を多く食べるだけではダメで、今の時季なら1日15分程度日光を浴びて皮膚でビタミンDを合成させる必要があります。なお、母乳にはビタミンDの含有量が少ないため、母乳だけで育てられた子どもではビタミンD不足に陥る可能性がありますので、妊娠中はとくにビタミンD不足には注意しましょう。

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