著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

B型肝炎や天然痘はワクチンの開発で患者数が劇的に減少した

公開日: 更新日:

 世の中はコロナ禍の真っただ中。感染者数も増えていて、「感染症の予防対策は果たして効果があるのか?」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?

 確かに、毎日報道される新型コロナウイルスの感染者数を見ると、予防対策は効果がないように思えるかもしれません。しかし、日本国内の感染予防に対する意識が高まっていることや、感染症対策は十分に効果が出ていることは紛れもない事実です。

 理由のひとつとして新型コロナウイルス以外の感染症の患者数が、例年に比べて劇的に少ないことが挙げられます。アメリカやインドなどと比較すると新型コロナウイルスの感染者数が少ないことからも、日本人の感染症とその対策に対する意識の高さや、実践率の高さをうかがい知ることができます。ワクチンができていない現状でも、物理的な対策でここまでの予防効果をあげているというのは素晴らしいことではないでしょうか。

 とはいえ、ワクチンがなくてよいかというと、決してそうではありません。ワクチンによって感染しなかったり、重症化が抑えられたりといった効果が期待できるので、やはり開発は必要です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」