喘息治療がコロナ感染と重症化を抑制 2つの薬がポイントに

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 むしろ、喘息の治療で吸入ステロイド剤を使い、空気の通り道である気道の炎症を抑制できていると、コロナに感染しにくく、重症化しにくいともいわれている。

 一方で、喘息患者の中には「今は症状がないから喘息の薬を飲まなくてもいい」と思っている人もいるだろう。しかし、それは間違いだ。

「喘息の症状は氷山の一角。喘息は症状がなくても、気道の炎症が常にある病気なのです」

 喘息の症状である咳、痰、息苦しさ、「ぜーぜー、ひゅーひゅー」という喘鳴は、花粉、風邪などのウイルス感染、たばこの煙、気温差、気圧の変化、日内変動、体内ホルモンの変動などで生じる。喘息で常に気道が炎症を起こしていると、気道が敏感になり、ちょっとした刺激によって気道の平滑筋が収縮し、気道が狭くなるからだ。

「表面に出るのは症状だけですが、ベースには気道の炎症があります。炎症をしっかり取ることが、喘息の治療では非常に重要なのです」

■治療の一時中断は難治化を招く

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