喘息治療がコロナ感染と重症化を抑制 2つの薬がポイントに

公開日: 更新日:

 受診控えで喘息の治療がストップしてしまう問題点はさらにある。気道のリモデリングが起こるリスクが高くなるのだ。

「リモデリングとは、喘息治療の中断や放置などで炎症が長期に続くことで気道の線維化が進んで硬くなり、気道が狭くなったまま元に戻らなくなる状態を指します。リモデリングが起こると喘息が難治化し、薬が効きづらくなります。呼吸機能は誰でも年齢とともに低下しますが、そのスピードが速くなり、年を取ってから呼吸困難などで苦労することもあります」

 喘息は効き目の良い薬が複数登場しているが、それにもかかわらず喘息で死亡する人がいる。リモデリングが関係している可能性は大きい。

 喘息治療はまず、吸入ステロイド薬をはじめとする「長期管理薬(コントローラー)」を毎日投与すること。繰り返しになるが、症状がなくても気道の炎症を抑えるために使用する。

 次に、喘息発作が出た時には、気道を広げ発作を鎮める「発作治療薬」を投与する。

「20歳を越えてからの喘息は寛解しづらい。基本的に長期管理薬は生涯使うことになります。しかしそれによって、健康な人と変わらない生活を送れます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで