その結果、アナフィラキシー反応の基準を満たした症例は21件で、発生頻度はワクチン接種100万回当たり11・1件です。なお、ワクチン接種からアナフィラキシー反応が発現するまでの時間は、7割の症例で15分以内でした。また、アナフィラキシー反応による死亡は報告されていませんでした。
アナフィラキシー反応を過去に経験したことがある人では注意が必要かもしれませんが、新型コロナウイルスワクチンの安全性は総じて高いと考えられます。鎮痛薬によるアナフィラキシー反応が、1万人当たり約13件であることと比較すれば、その頻度の低さがよく分かると思います。