目<上>専門医が指摘する「スマホ老眼」を招く3つの悪習慣
この項目のうち3つ以上当てはまれば、スマホ老眼の可能性が高いという。また、「目のピントが合わない」と感じたとき、それが本物の老眼かスマホ老眼かを見分けるには、試しに3日間スマホを使うのをやめてみる。それでもまだ目のピントが合いにくい場合は本物の老眼の始まりの可能性が高いという。
では、スマホ老眼は目がどのような状態になるのか。目のピント調節機能は、カメラのレンズの役目をしている「水晶体」と、水晶体の厚みを調節している「毛様体筋」によって行われている。
「遠くを見るときは、毛様体筋がリラックスして水晶体が薄くなります。近くを見るときは、毛様体筋が緊張して水晶体が厚くなります。しかし、本物の老眼は加齢によって水晶体自体が硬くなってピントが合わせにくくなる。一方、スマホ老眼の原因は毛様体筋の疲労です。本物の老眼は加齢による目の変化なので治りませんが、スマホ老眼は目の調節機能の一時的な不具合なので、少しの気づきと工夫で元に戻すことが可能です」
しかし、スマホの使い過ぎを改善しないでスマホ老眼を放置していると、肩凝りや頭痛を悪化させる。それにスマホのディスプレーからはブルーライトが発せられるので眼精疲労を引き起こしたり、夜間の使用は睡眠のリズムを乱す。睡眠障害から慢性疲労はもちろん、うつ病の発症にもつながりかねないのだ。