医療でのVR活用<上>目の前に患部周辺の3次元CGが浮かぶ

公開日: 更新日:

 VRで再現された患部周辺の3次元モデルは、「拡大」「縮小」「回転」「移動」ができる。そのVR空間上には、線や文字などを自由に描画することも可能。手術の計画を立てる場合、どのようにアプローチするかなどの情報を担当する複数の医師がVRで共有できるわけだ。

 このような機能があることから、患者への病状や手術の説明に使うこともテスト的に行われているという。

「医療技術は暗黙知といわれ、その技術は職人技的で継承が難しいとされています。しかし、『HoloeyesXR』を利用すれば、熟練医師の手技や独自の術式をVR空間内で追体験することが可能。若手医師の術式トレーニングや技術の向上にも大いに役立ちます」

 現在、HoloeyesXRを導入している医療機関は全国80施設以上になるという。2020年にはクラス2の医療機器ソフトウエアとしての認証を取得している。VRを活用した医療技術の向上は、患者にとって大きなメリットになるはずだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」