著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

「梅毒」がシューベルトを歴史的な有名作曲家に変えた?

公開日: 更新日:

 しかし音楽に没頭するあまり、学業の成績が振るわず退学。その後はシューベルトの音楽的才能を惜しむ人の援助に恵まれます。中心になったのは「シューベルティアーデ」のメンバーです。シューベルティアーデとは、シューベルトの仲間たちの部屋で彼の音楽を中心に芸術に関して語り合うサークルのことです。 シューベルトがピアノを弾き、宮廷歌劇場の歌手・フォーグルが歌い、友人たちは合唱に参加したと言われています。メンバーの中にはシューベルトを下宿に居候させたり、五線紙を買い与えたりする人もいました。そのおかげで、シューベルトは音楽を続けていくことができたのです。

 その延長で高貴な人たちとの交流も増えていきます。たとえば、シューベルトは1818年、ハンガリーのツェルス(現在はスロバキア領)に住んでいたエステルハージ伯爵から2人の娘たちの音楽教師として雇われ、その館に滞在したといわれています。その時、伯爵の娘・カロリーヌとシューベルトに恋が芽生えたのですが、身分があまりに違いすぎたため恋が実ることはありませんでした。このことを題材にした映画「未完成交響曲~シューベルトの恋~」をご覧になった人もおられるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ