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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

食物繊維の摂取が多いほど死亡リスクは低下 日本人9万人以上を調査

公開日: 更新日:

 欧米の研究では、穀物由来の食物繊維の摂取量が多いと死亡リスクが低いとの結果でしたが、今回の日本人を対象とした研究では、豆類、野菜類、果物類からの食物繊維摂取量が多いほど総死亡リスクが低下。穀類からの食物繊維に関しては、摂取量と死亡リスクの相関関係は見られませんでした。日本では穀類として食物繊維量が少ない精白米が主に摂取されていることが関係しているのではないかと指摘されています。

 患者さんを見ていても、食物繊維の摂取量が多い人は、そうでない人に比べて血糖コントロールが良い印象です。これは、食物繊維そのものの効果もあるでしょうが、豆類、野菜類、果物類といった食品を取っていること、もっと言うなら、食事内容に気を配り、バランス良く食事をしている、そうしようと意識していることが大きいように思います。

 丼物や麺類、ファストフード、インスタント食品などが中心では、どうしても食物繊維の摂取量が少なくなってしまいますからね。

 食物繊維をたくさん取ろうと思ったら、お皿がたくさん並ぶ食事でないと難しいですし、その分、手間がかかります。意識していないと、十分量の食物繊維を摂取できないわけです。

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