食物繊維の摂取が多いほど死亡リスクは低下 日本人9万人以上を調査
■実際の摂取量は男女すべての年代で不足
では、食物繊維はどれくらいの量を目安に取ればいいのか? 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では、女性18グラム以上、男性21グラム以上(18~64歳の場合)を食物繊維の1日の摂取目標量として定めています。また、食物繊維と糖尿病の発症リスクとの関連を調べた研究では、食物繊維の平均摂取量が1日20グラムを超えると、糖尿病リスクが低下するとの結果が出ています。
一方、実際の摂取量は男女問わずすべての年代で不足しており、特に若年層での不足が顕著であることが指摘されています。1947年には平均摂取量が27.4グラムだったのが、最近では約半分にまで減っているという報告もあります。