「ハバナ症候群」は新兵器がもたらす症状なのか? 米外交官らが訴え
本当にそんな兵器があるのか。ニュースを聞いてそう思った人も多いのではないか? 世界各地の米国の外交官や中央情報局(CIA)職員らが原因不明の健康被害を訴えていることが報告され、電磁波を使った新兵器のターゲットにされたのではないか、との疑いがごく最近も指摘されている。被害者は過去5年で200人に及び、バイデン政権が本格的な調査を始めたという。「自由が丘 清澤眼科」(東京・目黒区=11月1日開院予定)の清澤源弘院長に聞いた。
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健康被害が「ハバナ症候群」と呼ばれるのは、2016年、キューバの首都ハバナに駐在していたCIA職員らが初めて訴えたから。その後カナダ大使館、在中国の米領事館職員の間でも発生。「ハバナ症候群」が確認された地域は全世界に広がっており、首都ワシントンのホワイトハウス周辺や、国防総省があるバージニア州アーリントン、キューバに近いフロリダ州など米国内での被害例も報じられているという。
被害者は異なった方向から聞こえてくる奇妙なこすれる音などの現象、幾人かは大きな耳鳴りや震えなどの感覚を経験したと証言している。こうした現象の持続時間は20秒から30分の範囲で、外交官たちが自宅やホテルの部屋にいる間、常に起こったという。