マスク着用で急増中!「口呼吸」は健康を害する危険あり
新型コロナ禍における生活様式の変化で、大人も子供もマスクの着用がすっかり当たり前になった。2月下旬からワクチン接種が始まったとしても、感染そのものを防げるわけではないため、まだまだマスクは外せない。そんな状況下で懸念されているのが「口呼吸」の弊害だ。
マスクを着用していると、どうしても息苦しさを感じる。そのため、ふと気づくと自然と口を開けて「口呼吸」になっている人は多いだろう。
人間は本来、「鼻呼吸」するのが自然な状態だとされている。鼻にはたくさんの機能が備わっていて、鼻から息を吸うと、鼻毛や鼻の粘膜が空気中のほこり、ウイルス、微生物などを取り除く。また、空気が出入りする肺を保護するため、鼻腔から咽頭、気管を通る過程で外気の温度や湿度を適度に調節する働きも担っている。鼻には、空気清浄機、エアコン、加湿器の機能が搭載されているのだ。
口呼吸していると、そうした機能が十分に働かなくなるため、ウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなり、感染症にかかりやすくなったり、免疫力の低下につながってしまう。さらに、口呼吸が口腔内の環境を悪化させ、さまざまな弊害を招くリスクがあるという。「小林歯科医院」の小林友貴氏が言う。