著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

なぜアンコウ鍋は冬に重宝される? 栄養価が高い成分が豊富

公開日: 更新日:

 特に一緒に取ることで作用を高め合うとされる「ビタミンACE(エース)」は全食品の中でもトップクラスの含有量です。目の健康免疫力の向上に関わるビタミンAの含有量は、豊富といわれる養殖ウナギの3.5倍。強い抗酸化作用のあるビタミンEと一緒に取ることで、その抗酸化力が増し、悪玉コレステロールの酸化防止に強く働きかけて、アンチエイジングに役立つことも分かっています。

 ほかにも、多く含まれているビタミンB12には精神を安定させる作用もありますし、ビタミンDは骨粗しょう症の予防、セレンの抗酸化作用はビタミンEの500倍といわれるほど。アンコウはそれらの作用を高めながら、一気に摂取できるうれしい食材なのです。

 さらに、脂質中には動脈硬化などを予防するEPAやDHAも多く含まれます。ひれや皮には紫外線保護作用を持つと考えられるコラーゲンが豊富で、皮膚の保護作用も報告されています。

 このように、アンコウには栄養価が高い成分があまりに多いため、ピンポイントで「いつ食べるべきか」についてお話しすることができません。食べ過ぎに注意しつつ、目的に応じて楽しんでみるのがいいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主