コロナ禍で増加 「帯状疱疹」を重症化させない2つのポイント
帯状疱疹で重要なのは早期治療。帯状疱疹の70%は1カ月以内に症状が治まるが、言い換えれば30%は1カ月を過ぎても治らない。また、10%は後遺症である帯状疱疹後神経痛を発症する。早期治療は、それらのリスクを下げるのだ。症状はまず、チクチク、ピリピリといった皮膚の痛みから始まる。体の左右片側に起こる。
「帯状疱疹は顔に出ることも多く、目の周りがピリピリする、頭痛がある、と訴える患者さんもいます。何かが触れなくても、皮膚の違和感がある。ジンジン、ズキズキと感じる人もいますし、痛みの範囲は狭い場合もあります」
痛みは数日から1週間ほどで水膨れを伴う赤い発疹になる。最初は皮膚が赤くなる程度の人もいる。
「できれば体の片側の皮膚の違和感の段階で、皮膚科を受診してほしい。問診と視診から帯状疱疹と判断できれば検査なしにすぐに抗ウイルス剤を投与します。早ければ早いほどいい」
■後遺症のリスクも下げる
帯状疱疹の早期治療が重要なのは、すでに触れたように、後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを下げるためだ。