自律神経(下)名医が教える3大NGと誰でもできる4つの良い生活習慣
原因が分からず、頭痛、めまい、動悸、不眠、イライラなど、心身のさまざまな症状が表れる「自律神経失調症」。自分の意思とは無関係に、心臓、呼吸器、消化器などを働かせ、状況に合わせて働き方を調節している自律神経のバランスが崩れることで起こる。
自律神経には心身を活動的にさせる「交感神経」と、心身を休ませる「副交感神経」の2種類がある。両方の働きがバランスよく協調して働いていればいいが、さまざまな原因で片方の働きばかり高まっていると不健康な状態になる。
自律神経のバランスが崩れる要因には、精神的ストレス、体内時計の乱れ、ホルモンバランス、天候の変動などが関係する。特にストレスに囲まれて忙しく過ごしている現代人には、交感神経の働きが過剰になっている人が多い。つまり、副交感神経の働きを高める対策が必要になるのだ。
「名医が教える!健康寿命を延ばして元気になる知恵 自律神経」(朝日新聞出版)の著者で、「工藤内科」(福岡県みやま市)の工藤孝文院長が言う。