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青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

マスクの着用は感情の読み取りを妨げる? 学術誌で研究報告

公開日: 更新日:

 マスク着用の徹底やワクチン接種の普及などによって、新型コロナウイルス感染症による死亡者数は減少しました。そのような中で厚生労働省は、身体的な距離が十分確保でき、会話をほとんどしなければマスクを着用する必要はないとの見解を示しました。

 マスクの着用をめぐっては、顔の表情を読み取りにくくさせ、子供の発育に影響を及ぼすのではないかという懸念がインターネットなどを通じて拡散されていました。マスクを着用していると、相手の感情が分かりにくく、適切なコミュニケーションが促されないという指摘です。しかし、人の感情は本当にマスクで隠せるものなのでしょうか。そんな疑問に参考となる研究論文が、心理学を扱う学術誌に2021年5月25日付で掲載されていました。

 イタリアで行われたこの研究では、3~5歳の就学前の子供31人、6~8歳の学童期の子供49人、18~30歳の成人39人が対象となっています。研究参加者は、スマートフォン画面に表示された人物画像に関するアンケート調査を受けました。表示された写真の人物は、「幸せ」「悲しみ」「恐怖」「怒り」の表情を浮かべており、それぞれの表情についてマスクを着用している場合と着用していない場合の画像が提示されました。

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