祖父や祖母が認知症だった場合、遺伝する可能性は高いのか
将来、家族性のアルツハイマー型認知症になる可能性は、血液検査で調べられます。通常、アミロイドβを分解するタンパク質は3つありますが、MCI(軽度認知障害)スクリーニング検査で、その分泌量が足りているかを調べられます。
認知症は完治できないので予防が重要になってきます。将来、遺伝する可能性があれば、リスクをいかに下げるか、発症時期を遅らせるかが重要になってきます。脳の血流障害が大きく影響しますので、健康診断で心筋梗塞や脳梗塞など血管に炎症を起こしやすいタイプやストレスをためやすいタイプなら、生活習慣の改善がより重要になります。
▽内野勝行(うちの・かつゆき) 帝京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部付属病院神経内科非常勤医などを経て、金町駅前脳神経内科院長。厚生労働省認定認知症サポート医、緩和ケア認定医。著書に「記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯脳のおそうじスープ」がある。