著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

自覚症状が現れた時には腎臓の点数は100点満点中30点以下

公開日: 更新日:

 では自覚症状にはどんなものがあるのか。個人差がありますが、むくみや疲れやすさやだるさ、尿量が減る、頻尿、尿の泡立ち(腎臓から異常にタンパクが漏れる病気になると認められる症状)、貧血などの症状が現れる人が多い。

 ただ、だるさは、腎機能低下が軽度の場合はあまり起きません。それから、便秘を訴える人もいます。

 腎機能の低下に伴い、善玉の腸内細菌の減少や腸管血流の障害が起きて便秘症状が出ることがあります。

 よく患者さんから「痛みは出ますか?」と聞かれますが、腎機能が低下しても痛みが出ることは少ないです。ただ、腎臓の感染症である腎盂(じんう)腎炎や尿管結石では痛みが生じることも。

 これらは腎臓病とはまた違う病気ではありますが、慢性化すると腎臓機能の低下につながることもあるので注意が必要。なお、腎盂腎炎や尿管結石の場合、診察するのは腎臓内科ではなく泌尿器科になります。上記に挙げた症状に心あたりがある人は、どうか腎臓内科を訪れて血液検査と尿検査を受けてください。お住まいの地域によっては腎臓内科がないという人もいらっしゃるかと思います。その場合、内科でも最低限の検査はできますので、近くの病院を早いうちに受診することを強くおすすめします。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」