森維久郎
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森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

親が糖尿病で自分もそうなら定期的に腎臓検査を受けよう

公開日: 更新日:

 患者さんからよく受ける質問のひとつが「腎臓病は遺伝しますか?」。ご自身の両親のどちらかが慢性腎臓病を患っている場合に、そういった心配をする方が多いようです。

 仮に、お父さまがいま慢性腎臓病を患っているとします。まず気にすべきポイントは「なにが原因でそうなったのか」。お父さまの腎臓病の原因が遺伝性の病気にある場合は、子供も遺伝で同じ病気になった場合に腎臓病を引き起こす可能性は大きい。

 また、糖尿病はある程度遺伝の影響を受けるといわれています。親が糖尿病で、自分も糖尿病になったとしたら、検査を怠らず、そして検査結果の腎臓の働きを示す項目をきちんとチェックするクセをつけるようにしましょう。

 また、遺伝とは関係ありませんが、未熟児で生まれた方は少し腎臓に注意したほうがいいかもしれません。お母さんの体内で最後に作られるのが腎臓。ですから、未熟児で生まれた場合は腎臓の発育が十分でないことが多い。そういった理由で、未熟児で生まれた人は腎臓が弱りやすいという報告があるのです。


「慢性腎臓病になると、顔色が黒くなる?」というのも、よく聞かれる質問。この答えはノーです。推測なのですが、おそらくそれは昔の透析患者さんの顔色から、いつの間にか都市伝説のように広まった話ではないかなと。

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