池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【葛】発汗作用により筋肉の緊張を和らげ腱鞘炎や肩こりを改善

公開日: 更新日:

 指や手が痛くて動かしづらい、痛みがどんどんひどくなる……。年齢を重ねると、なかなか治りづらいのが腱鞘炎です。

 腱鞘炎とは、「腱鞘」が炎症を起こしている状態をいいます。腱は手や指を動かすための筋肉と骨をつなぐ組織で、これを保護するために包み込む役割を果たしているのが腱鞘です。

 手の使い過ぎによって、腱鞘のすべりが悪くスムーズに動かなくなったり、摩擦が生じると炎症が引き起こされます。主に指や手首で起きやすく、痛み、腫れがみられ、無理をして動かすと、どんどん症状が悪化しがちです。

 手を酷使する職業の人に多い疾患でしたが、最近はパソコンやスマホの操作が原因で引き起こされるケースが増えています。また、年齢を重ねると腱や腱鞘は硬くなり、血行も滞るため、シニアは腱鞘炎になりやすく、なかなか治りづらい傾向があります。

 初めは指や手首を動かしたときに瞬間的な痛みが走るケースが多く、重症化するとひきつるような強い痛みになり、症状が腕全体に広がる場合もあります。適切な治療とともに、食養生で早めに症状の軽減を図りましょう。

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