冬の一番の健康法は暖かい部屋で過ごすこと「室温18度以下」は要注意と医師アドバイス
むろん、脳神経の質が悪くなれば健康が損なわれるのは当然で、寒い部屋で眠れば睡眠に悪影響があり、翌日の作業効率も低下する。それだけ、寒い部屋は多方面にわたって健康を損ねるということだ。
逆に、持病のある人で高断熱住宅に転居した人はその後に持病がどうなったかをアンケート調査した研究がある。それによると、ほぼ無断熱の家から断熱のある家に引っ越した人は、気管支炎、喉の痛み、アトピー性皮膚炎など8つの症状に改善がみられたという。高断熱住宅ではアレルギー疾患の原因となるダニやカビの発生が抑えられるうえ、血圧も安定し、室内の活動が活発となる。しかも遮音効果が高く、騒音のストレスも低下するからだ。
■床近くの温度にも注目
では現在、高断熱ではない住宅に住んでいる人はどうすればいいのか?
「一番は断熱で気密性の高い家に住むことですが、すぐには無理です。まずは長く過ごす居間と寝室、それに心疾患などを発症しやすいトイレとお風呂を暖めることです。最初に行いたいのは窓対策です」