心臓病を抱える人が飛行機を利用して長旅をするときの注意点
新型コロナの感染が再拡大してはいますが、コロナ禍で打撃を受けた経済の回復に向けた政策のひとつである「全国旅行支援」が年明け以降も継続されるといいます。また、海外では日本からの渡航者や日本人に対する入国制限の解除が進んでいます。欧州ではほとんどの国がコロナ前と同じように入国可能ですし、東南アジアの国も次々と制限が解除されています。
こうした状況を受け、これから年末年始にかけて久しぶりに旅行に出かける人が増えるでしょう。国内だけでなく、海外へ足を運ぶ人も少なくないはずです。そこで、心臓にトラブルを抱えている人が飛行機を利用して旅行する際の注意点をお話しします。
飛行機の機内は、地上に比べて心臓に負担がかかる環境といえます。1万メートルほど上空をフライトするので、地上では1.0の気圧が機内では0.8くらいまで低くなり、酸素濃度も70%程度にまで下がります。そのため、心臓にトラブルがあって酸素を全身に送るポンプ機能が低下している人は、余計に酸素を取り込みづらくなり、それだけ心臓の負担が大きくなるのです。