「いまこそマスクを外すべき」と公衆衛生に詳しい医師…子供の心は悲鳴を上げている
そんな岩室医師は、「だからこそいますぐにマスクはやめるべき」と言う。
「恐らくはいまも外出時に国民の大半がマスクをつけているのは日本くらいでしょう。にもかかわらず、日本はいま世界で最も新規感染者数の多い国となっています。それは、マスクの意味と正しい使い方を知る医療関係者以外のマスクの着用が感染を広げている可能性をも示しています。そもそも一般の人が着用するマスクは感染者が飛沫(ひまつ)をまき散らしたり、浴びたりするのを防ぐ効果はあっても、オミクロン株感染拡大の主流になっているエアロゾル感染や、落下したり付着した飛沫やエアロゾルが、指を介して食べ物やマスクに付着して感染することの予防には役立ちません。感染リスクが高い高齢者、持病がある人、その周囲の人の着用を除いては、近距離で顔を近づけた会話を避けられない介護などの場面以外では、積極的にマスクを外すべきです」
マスクにしてもワクチンにしても、感染する速度を遅らせることはできても感染自体を止めることはできない。むしろ、新型コロナウイルスの毒性が弱まり、無症状感染者の割合が高まった時点では感染による免疫獲得の方が感染拡大や重症化を抑え込めることを、いまの世界の感染状況が物語っている。