「死ぬ時は死ぬ時。新たな検査は嫌」患者さんの本心は…
妹さんの話によれば、退院後にだんだん家で動けなくなり、気が付けばもはや動けない状態に。食事もスープやレトルトなどを食べていたが、ここ2~3日はろくに食べられていない。でも救急車での搬送は希望せず、在宅で痛みを取ったりして療養していきたい──。
私たちはすぐにご自宅へ伺いました。
「出血が続いてて、輸血もしてるけど、これはね生理じゃなくて、病気からの出血だと思うんです」(私)
「はい」(患者)
「X線撮影による画像評価を受けた方がいいと思うんですが」(私)
「やりません」(患者)
「それは断固として?」(私)
「そうですね。理由が2つあって。1つは私が関わっている慈善団体が宮崎に訪問診療と看護とデイケアを立ち上げている最中で、それが忙しいってことと、もう1つは治療はニュージーランドでやりたいってこと。私、死ぬ時は死ぬ時って思ってます」(患者)
ご自分の病気のこと、自宅療養している現実そのものをまだ受け入れていないご様子。そんな患者さんの思いや不安をつかみ切れない焦りを感じる中、妹さんから驚きの事実を伺うことに。