著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

「死ぬ時は死ぬ時。新たな検査は嫌」患者さんの本心は…

公開日: 更新日:

 基本的に患者さんの自宅に上がり込み、患者さんとご家族の生活の中に入り込まなければ成り立たない在宅医療は、患者さん側と診療所側の双方が十分に納得しあわなければ成立しません。

 ですが患者さんの中には、なんらかの理由によりその気がなかったり、そればかりかご本人は在宅医療を拒否しているのにご家族の意向で始めたといったケースもあるのです。その場合も私たちは、患者さんにどのような選択がより良い療養となるのかを考え、包括的に判断するようにしています。時にそれが在宅医療ではなく、入院や通院がより良いと判断することも。そういう場合も丁寧に説明しています。

 この春から私たちの診療所で在宅医療を開始した50歳の女性。子宮がん末期、うつ病、がん性疼痛を患っておられ、妹さんと同居されています。

 昨年の9月に子宮体がんの出血性ショックで大学病院に搬送され、輸血の処置を受け、精査のため入院を勧められたとのこと。しかし「海外に行くから」と精査もせず退院。その後、通院していませんでした。

 それがある日、妹さんが当院に突然来られ、在宅医療を申し込まれたのでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ