ドライアイの意外な原因は「水不足」ではない…実は「油分」不足だった
治療として、ガイドラインでも「強く推奨する」となっているのが、温罨法だ。
■「くっきりアイライン」に要注意
「世界中で認められている方法で、ご家庭で自分でできます。ホットアイマスクや温かいタオルでまぶたを温め、マイボーム腺の出口が油で詰まっているのを溶かすのです。治療法であり、予防法でもあります」
アイラインなど化粧の汚れでマイボーム腺が詰まっている人もいる。化粧を落とすのとは別に、まぶたをよく洗うことが必要。目の中に入っても目が痛くならない、まぶたを洗う専用の「アイシャンプー」も販売されているので、これを使うのも手だ。
炎症が起こっている場合は、アジスロマイシン点眼薬やテトラサイクリン系内服薬を用いる。眼科で処方される。
「どの眼科でも受けられるわけではありませんが、IPL(Intense Pulsed Light)やサーマルパルセーションシステム(Lipiflow)といった新しい治療もあります」