アフターコロナで目立つ麻疹・結核・インフルエンザ…どう考えればいいのか

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 東京都調布市の小学校では5月18日に児童・職員104人がインフルエンザの集団感染により学校閉鎖となった。ほかに、宮崎県内の高校では生徒・職員491人が、大分県の高校では生徒497人がインフルエンザに集団感染している。

「結核や麻疹は常に警戒すべきですが、特別多くなっているという印象はありません。新型コロナ前のペースに戻った、というべきで今はとりたてて騒ぐ必要はないのでは、と考えます。結核については徐々に患者数が減り昨年は低蔓延国になったばかりですが、海外からの渡航者が増えれば、ある程度感染者が増えるのは仕方ありません。麻疹についても日本は2015年から現在に至るまで“麻疹排除状態”と認定されており、日本に土着したウイルスにより流行が起きているというより、海外から持ち込まれたウイルスによって発症していると考えられています。いまの段階で例年に比べて速いペースで患者数が増えているわけではありません」

 実際、国立感染症研究所が発表する感染症発生動向調査週報(IDWR)23年第18週(5月1~17日)は、結核の新規報告数が121件・累計4316件、麻疹は新規0件・累計4件。一方、新型コロナ前の19年の同週(結核の新規86件・累計6752件、麻疹の新規11件・累計467件)や、18年の同週(結核の新規154件・累計6863件、麻疹の新規16件・累計125件)と比べて、少ない。

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