著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

コロナのパンデミックが子供の発達を遅らせる?日本の研究報告

公開日: 更新日:

 子供たちが豊かな感情や主体性を身につけ、新しい能力を発達させる過程には、生活環境や身近な人との関係性が重要です。しかし、コロナ禍を通じて、子供たちの生活環境や人間関係にもさまざまな変化が生じました。そんな中、コロナ禍の経験と乳幼児の発達の関連性を検討した研究論文が、米国医師会が発行している小児科専門誌に、2023年7月10日付で掲載されました。

 日本人によるこの研究では、認可保育所に通う1歳、または3歳の乳幼児887人が対象となりました。乳幼児の発達に関するデータは、2017~21年に実施された年次調査によって収集され、1歳で初回調査を受け3歳で再調査を受けた乳幼児が447人、3歳で初回調査を受け5歳で再調査を受けた乳幼児が440人でした。

 発達の度合いは乳幼児発達スケールと呼ばれる点数表を用いて、保育所に勤務する保育士が評価を行い、コロナ禍を経験した乳幼児と、コロナ禍を経験していない乳幼児で、発達の度合いが比較されました。また、解析に影響を与え得る世帯年収、出生時の体重、両親や同居家族の就労状況などの因子について、統計的に補正して解析されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  4. 4

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  5. 5

    みのもんたさんが自身のスキャンダルで見せた“類まれな対応力”…明石家さんま、石田純一との共通点

  1. 6

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 8

    日本代表FW古橋亨梧の新天地は仏1部レンヌに!それでも森保ジャパン復帰が絶望的なワケ

  4. 9

    維新は予算案賛成で万々歳のはずが…ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過の自民はニンマリ?

  5. 10

    松坂桃李「御上先生」第7話2ケタでV字回復へ 詩森ろばの“考えさせる脚本・演出”はTBS日曜劇場からの挑戦状