【気になる健康本】「イル・コミュニケーション」ダースレイダー著

公開日: 更新日:

「イル・コミュニケーション」ダースレイダー著

 2010年、33歳のときに糖尿病からの脳梗塞で倒れ、左目を失明。以来、眼帯をトレードマークに「片目のダースの叔父貴」として活動を続けるラッパーの著者。40歳のときには腎機能の悪化で「余命5年」の宣告を受け、代謝性アシドーシスで救急搬送され集中治療病棟への緊急入院も経験。2021年に本紙連載「愉快な病人たち」に登場した際は、「しんどいことは通過すると全部糧になる。僕は『病気は誰がいつなってもおかしくない通過儀礼』だと思っています。病気を通して新しい自分を獲得するんです。だから悪いことではないですし、むしろパワーアップした自分になれると捉えています」と語っていた。

 そんな激動の人生を振り返りながら、病気との付き合い方をはじめ、自身の生きる原動力となったHIPHOPと古今東西の哲学や思想を紹介。「自分自身について、人生について、社会について、世界について、僕は病気をしていなかったらこんなに考えることはなかっただろう」という著者が、病気とは、生きるとは何かを問う。

(ライフサイエンス出版 2200円)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ