ワインには老化抑制で注目の「抗糖化作用」がある 同志社女子大薬学部教授が研究結果を発表
結果はこうだ。「糖+タンパク質」に何も加えなかった場合、AGEs生成率を100%とすると、代表的なAGEs生成抑制剤アミノグアニジンを加えた場合はAGEs生成率が41.1%まで低下。では、ワインを加えたら?
■一部の赤ワインは希釈しても強い作用
「研究で用いた赤ワインの中で最も抗糖化作用が強かったものでは、AGEs生成率は原液でわずか2.9%。5倍希釈では17.8%、25倍希釈では29%でした」
別の赤ワインのAGEs生成率は原液で3.8%。5倍希釈でも18.3%とアミノグアニジンより下。白ワインは赤ワインよりポリフェノールの含有量が少ないが、原液ではアミノグアニジンより生成率が低く、29.5%だった。
次に、男女計48人を2つのグループに分け、一方のグループには、先の研究で最も抗糖化作用が強かった赤ワインを1日125ミリリットル、週6日、4週間飲んでもらい、2週間空けた後、同量のミネラルウオーターを週6日、4週間。もう一方のグループは、水↓2週間↓ワインとした。糖化は紫外線、便秘、ストレスなどの影響を受けるので、ワインと水の飲む順番を変えた。研究参加者48人に依頼したのは「ワインまたは水を決まった量、期間飲む」ということだけで、それ以外の生活習慣は変えないようにしてもらった。