【ウド】根は生薬として使われ、関節の痛みに威力を発揮
中医学において、関節の痛みに威力を発揮するとされているのが、いまが旬のウド。独特の香りと歯ごたえが魅力の「春の山菜」は、根の部分は「独活」の名前で生薬として使われています。膝をはじめとする関節の痛みを緩和する優れた作用があり、腰痛、肩こり、神経痛、リウマチの痛み止めにも高い効果があるのです。
また、発汗・解熱作用もあり、悪寒、頭痛、発熱など風邪のひき始めに効果的。体内の余分な水分を取り除く作用もあるので、むくみの改善にも役立ちます。
さらに、春の山菜には「解毒」を促す作用もあります。春は気温の上昇とともに体内のエネルギーも高まります。身体のバランスが崩れ、頭痛、目まい、のぼせ、肌荒れ、吹き出もの、イライラといった不調を引き起こしやすいのです。ウドを取り入れることで、春の体調維持にも大いに役立ちます。
和食のイメージが強いウドですが、サラダやマリネ、パスタなどに使っても美味しくいただけます。春の食卓にさまざまなアレンジで登場させてみましょう。
また、変形性膝関節症の症状改善効果を高めるには、中医学で足腰をつかさどる臓器「腎」、筋肉をつかさどる「肝」の働きを強める食材も併せて取り入れることがおすすめ。イカ、ホタテ、黒ごま、クコの実などを組み合わせるとよいでしょう。