池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ウド】根は生薬として使われ、関節の痛みに威力を発揮

公開日: 更新日:

 歩くたびに膝が痛み、だんだん歩くのもおっくうに……。シニアが悩まされやすいのが「変形性膝関節症」です。膝関節の軟骨の質が低下して次第にすり減り、変形を来すことで痛みや炎症を起こす病気です。

 原因の多くは筋肉の衰えにあります。老化によって膝関節を支える筋力が低下すると、重みを受ける部位が不安定になります。その結果、関節の内側に負荷が集中し、その部分の軟骨の摩耗が加速してしまうのです。

 症状としては膝のこわばり、痛み、変形が現れます。初期の段階で見られるのは、起床時の膝のこわばりです。起き上がったり、歩き出す際に膝が重くて動かしにくい、鈍い痛みといった症状が生じます。

 進行すると、膝が腫れて熱を持つようになります。少し休憩すれば治まっていた痛みがなかなか消えなくなり、正座、階段の上り下りが困難になります。重症化すると普通に歩くことも難しくなり、日常生活に支障を来すケースもあるのです。

 体を動かすことがつらくなると、外出の機会も減って認知症の原因になりかねません。早めに医療機関で治療を行うとともに、食養生で症状の改善と進行の防止に努めましょう。

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