池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【小豆】生薬として使われるほど薬効が高く、体から毒素を排出する

公開日: 更新日:

 おできがいつまでも治らない。腫れてズキズキ痛む……。命に関るわけではないけれど、しつこい痛みが続くおできは不快なものです。おできとは、毛穴に細菌が入り込み、周辺の組織に炎症を起こして化膿したものです。炎症部分の大きさによって、「毛包炎」、「せつ」、「よう」の3つに分けられます。

 毛包炎は毛穴から細菌が入り、毛包の浅い部分か炎症を起こして小さな嚢胞ができたもの。さらに毛包炎が進行して、細菌が皮膚の深めのところにもいる症状が「せつ」と呼ばれ、これが一般的におできといわれる状態です。首、背中、お尻、太ももなどにできやすく、主に黄色ブドウ球菌が原因となって悪化し、化膿して膿がたまり、腫れて赤く盛り上がります。

 せつが拡大し、毛包や総合組織、皮下脂肪まで広範囲に化膿した状態は「よう」とされ、痛みがひどくなり、発熱、リンパ節が腫れることもあります。とくにシニアは免疫力の低下から細菌に感染しやすくなり、おできができたり悪化しやすい傾向があります。この状態になると、なかなか治らずに切開が必要になるケースもあるため、「たかが、おでき」と思わずに早めのケアを心がけましょう。

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