著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

能登半島地震では現地に派遣される医療チームが大幅に増えていた

公開日: 更新日:

 JMATは、日本医師会が被災地の医師会からの要請を受けて出動します。私も2月9日からはJMATの隊員として派遣されたのですが、JMATも医師を中心としたチームで活動します。発災直後の超急性期の活動が求められるDMATに対し、JMATはもう少し遅い時期まで、たとえば被災したクリニックの支援など被災地の医療が立ち上がる支援なども行います。

 JMATは、事前登録なしに参加できるのがメリットです。ただ、特に訓練されているわけではないので、災害医療の知識が不十分な隊員もいます。たとえば、前述した多くの災害医療チームそれぞれの役割についても理解していないと、被災者が困っている際に適切な支援をできるチームを紹介できません。私も現地で初めて知った医療チームもありました。もっと勉強しなければ……と強く思った次第です。

 災害時だけでなく通常の医療でも専門細分化は進んでいますが、現地での支援をより円滑に進めるためにも、どのような医療チームがどんな活動をしているのか、よりわかりやすく周知することが必要かもしれません。

 もっとも、医療者にとって一番大切なのは、「どんな形でも役に立ちたい」という思いなのは間違いありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」