「歯ぎしり」は歯周病を悪化させ全身の健康を害する危険あり
ただし、ストレスによる歯ぎしりで顎の痛みや顎関節症を発症している場合は、マウスピースの装着自体が患者にとって大きなストレスになるケースもある。どうしてもマウスピースに抵抗がある人は、「ボトックス」と呼ばれる治療法を検討する手もある。
「ボツリヌス菌から抽出して無毒化した有効成分を咬筋や側頭筋に注射し、筋肉の緊張を緩和する作用によって歯ぎしりを防ぐ効果が期待できます。ただ、自由診療なのでおおむね両側で3万円から5万円程度の費用がかかります。また、効果が持続する期間は4~6カ月と言われているため、定期的に通院する必要があります」
日常的なストレスを解消したり、生活習慣を見直すことで歯ぎしりが改善するケースもあるが、根本的な原因を取り除くのはやはり難しい。歯ぎしりが気になっているなら、まずは歯科医院を受診して相談したい。