著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

砂糖入り飲料を飲み続けているとうつ病になりやすい?

公開日: 更新日:

 5年にわたる追跡調査の結果、飲料を多く摂取する人と摂取しない人のうつ病リスクの差は、砂糖入り飲料全体で3.6%、炭酸飲料で3.5%、野菜ジュースで2.3%、100%のフルーツジュースで2.4%、加糖コーヒーで2.6%であり、これらの飲料を多く摂取する人でうつ病リスクの増加と関連していました。

 一方、ブラックコーヒーではマイナス1.7%で、うつ病リスクの低下と関連していました。

 なお、緑茶については摂取量とうつ病リスクの間に統計学的に意味の関連を認めませんでした。

 論文著者らは「甘味飲料の摂取を控えることが、うつ病の予防に良い影響を与える」と考察しています。

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