プロが教えるシャンプー術(5)髪質の違いによる注意点
髪質によってシャンプーの性能が低下することがまれにあります。それはスタイリング剤、特にヘアワックスやヘアクリームなどの油性の製品を使用しているケースです。スタイリング剤の使用量が多いと、2回~3回くらいの洗髪が必要になる場合もあるので、洗浄力の強いシャンプーを使用していただくとよいと思います。
また、ハゲ・薄毛のケースでもシャンプーの性能の低下が顕著です。髪はいわゆる泡だて器のような役目を持っているので、ハゲ・薄毛のケースでは泡が立ちにくいために、事前に泡立ててからシャンプーをすることがおすすめです。いきなり毛髪にシャンプーを塗布しても泡が立ちにくく、逆に抜け毛の原因にもなりかねません。
さらに、パーマ-毛・くせ毛では、そのままシャンプーをすると髪のもつれと絡みの原因なってしまいます。このような髪質の場合は、シャンプー前にブラシを使って髪のもつれを取ることがおすすめです。
このようなハゲ・薄毛、パーマ-毛・くせ毛では、シャンプーの時に髪の毛同士の摩擦が起こりやすいのが特徴です。そうした髪質の方が、石けんや石けん系シャンプーを使用した場合は、キシミや絡まりが起こりやすいために、抜け毛が多くなる可能性もあるので、注意が必要でしょう。また、このような髪質の方がシャンプー時のキシミや絡まりを抑制するためには、アミノ酸系あるいは両性界面活性剤を主剤にした製品がおすすめです。