皮膚を見れば病気が分かる(2)クモの巣のような赤い発疹は肝臓トラブルのサイン

公開日: 更新日:

 消化器疾患で見られるデルマドロームは他にもある。グルカゴンの異常な増加により、膵臓に腫瘍ができる「グルカゴノーマ(膵臓がん)」では、グルカゴンの大量発生により血中のアミノ酸が低値になりやすい。

 アミノ酸の欠乏により皮膚に栄養障害が起こると、表皮が壊死して赤くただれる“びらん”や、かさぶたを伴う紅斑が顔や体幹、四肢などあらゆる部位に見られるという。

「これは『壊死性遊走性紅斑(NME)』と呼ばれ、かゆみや痛みを伴う皮膚症状を何度も繰り返すのが特徴です。病名に“遊走”と付けられているように、1カ所にできた紅斑は他の部位に移動して、皮膚病変は拡大しやすい」

 グルカゴノーマは非常にまれな病気だ。しかし、ステロイド外用薬で治療をしても皮膚症状の改善や増悪を繰り返すようであれば、皮膚科医に相談するのがベターだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動