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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ザクロ】抗酸化物質が豊富…関節炎に悩む人は夜に食べたい

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 また、関節炎の患者にザクロエキスを摂取させると、痛みや炎症の指標が減少したことも確認されています。これは、ザクロに含まれる抗酸化物質が炎症を引き起こす酵素の働きを抑制するためと考えられています。

 さらに、抗がん作用に関する研究も進められています。ザクロエキスが前立腺がんの細胞の増殖を抑制し、アポトーシス(細胞死)を誘導することが示されました。また、乳がんや結腸がんの予防効果についても、ザクロポリフェノールが有効である可能性が指摘されています。

 その他にもこのポリフェノールは、老化防止や美肌効果も期待できることから、現代でも美容や健康を意識した食生活に取り入れるべく注目されています。

 ザクロをいつ食べたら良いかの詳しいエビデンスはまだ不足している状態ではありますが、関節炎などは朝ひどくなることがわかっていますので、夜食べておくことで予防ができるかもしれません。また、強い抗酸化作用は朝食べることで、日差しから肌を守ることにもつながるでしょう。

 夜は糖質の少ないサプリで、朝はジュースで……といった取り方も良いかもしれませんね。目的に応じて食べてみてはいかがでしょうか。

【連載】時間栄養学的「気になる食品」

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