著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【キムチ】腸内環境改善やダイエット効果が期待できる…塩分を取り込みづらい夕方に食べたい

公開日: 更新日:

 キムチは韓国の伝統的な発酵食品で、数千年にわたる歴史があるといわれています。その起源は、紀元前約3世紀頃。寒冷な冬に備えて野菜を長期間保存するための手段として発展し、最初の頃のキムチは塩漬けした野菜だけでしたが、時代とともに唐辛子、ニンニク、魚介の発酵調味料などが加わり、今日のような多様な風味を持つキムチへと進化したそうです。特に唐辛子の導入は16世紀頃と意外と遅いのが驚きですが、それ以降、キムチは独特の辛味を持つ発酵食品として定着しました。

 その健康効果は多岐にわたります。まず、キムチは乳酸菌を豊富に含んでいて、腸内環境の改善に有効なことがわかっています。乳酸菌は腸内の善玉菌の増殖を促し、腸内フローラを整えることで、消化吸収を助けるとともに免疫力の向上に役立つのです。さらに、乳酸菌が腸内で増殖することで、抗炎症作用やアレルギー反応の軽減にも関与することが一部の研究では示されているので、ぜひ取り入れたい善玉菌のひとつです。

 また、低カロリーでありながら、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分などの栄養素も豊富です。これらの栄養素は、抗酸化作用を持ち、老化防止やがん予防に役立つとされています。特にビタミンCは免疫機能の強化に不可欠であり、日常的な健康維持に大いに貢献します。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主