介護状態を防ぐ「酒向メソッド」の高齢者トレーニングとは?
■個別のメニュー作成が必要
ここで、「科学」が重要になってきます。高齢者の筋力を維持するには最大筋力の20~30%以上の負荷が必要です。さらに、筋力を増強するには最大筋力の40~50%以上の筋力が必要になります。ですから、すべての人のすべての筋肉において、筋トレのプログラムは個別に作成しなければなりません。高齢者の筋トレには、セラピストやパーソナルトレーナーによるメニュー作成が必要なのです。
それでは、高齢者の筋トレは具体的にどのようにすればいいのでしょうか。筋トレには、高強度、中強度、低強度トレーニングがあり、そのすべてが有効です。
トレーニングには「RM法」を用います。RMとはレペティション・マキシマムの頭文字をとったもので、最大反復回数という意味です。ある決まった運動強度に対して何回反復して関節運動を行うことができるかによって、自分の最大の運動強度を判断する方法になります。1回持ち上げられる運動強度(1RM)の○○%の運動強度を表す時には、「○○%1RM」と表記します。