本格的に寒くなる前に知っておきたい…冬の「血圧上昇」と「糖尿病」のこと

公開日: 更新日:

「全身の細胞に血糖を取り込むために必要なホルモンであるインスリンの機能が悪くなった状態を『インスリン抵抗性』といいます。抵抗性が出ると私たちの体は量で補おうと、インスリンを大量に分泌します。この状態が続くと高インスリン血症となり、腎機能が低下して水分やナトリウム排泄ができにくくなるのです」

 糖尿病の大半を占める2型糖尿病は肥満の人が多い。先述したように、これもまた糖尿病が高血圧のリスク要因になっている理由でもある。

 高血圧が怖いのは、血管壁に圧力がかかり続けることで血管壁が厚く硬くなり、柔軟性を失うことだ。血管は伸び縮みすることで血液を送る働きがあるが、動脈硬化が進み柔軟性がなくなると、血液を送り出す心臓の負担が大きくなる。また、血管がもろくなり、急激に血管に圧力がかかることで血管が破れて脳出血したり、眼底が出血して視力障害を起こす。血流が滞った場所で血液が固まり脳梗塞心筋梗塞などを起こすことがある。

■ヒートショックとモーニングサージ


「急激な温度変化で血圧が大きな変動を起こし、体に負担をかけることをヒートショックといいます。11~4月に発生しやすい浴槽事故の原因のひとつになっていますが、糖尿病の高齢者はいまから準備することが必要です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《中日》1位指名した金丸夢斗をパ全球団が“完全スルー”した裏に「カラダの問題」

  2. 2

    松本人志ほぼ無職も海外配信の莫大収益でウハウハ…それでも和解に首を縦に振れない複雑事情

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    《西武》1位で怒涛の遊撃手「指名三連発」は“ポスト源田”の枯渇招いた投手重視ドラフトのツケの証し

  5. 5

    《巨人》先発の金丸夢斗を外して「1~3位に内野手指名」はFA&外国人の大型補強の前兆か

  1. 6

    《阪神》ドラ1指名で“高校生回避”のウラに背に腹は代えられぬ藤川監督の強いこだわり

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    DeNA崖っぷち助っ人が火事場の馬鹿力で巨人相手に6回1安打無失点、クビ回避へ猛アピール

  4. 9

    【スクープ】自民・丸川珠代候補「選挙違反」の決定的証拠!夜8時以降も街頭演説しビラ配り継続

  5. 10

    妻・瀬戸サオリの反論が"トドメ" ジャンポケ斉藤は消滅危機…インスタには4歳の息子の写真がまだ…