レンコンパウダー「HASKO」 粒子を細かくして抗酸化作用を保持

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 そんなある日、大野さんは地元・茨城にあるJAXAの筑波宇宙センターの門の前を通りかかったときに、レンコンを宇宙食にできたらいいなという思いが漠然と頭をよぎり、レンコンの加工を思いついたという。

「宇宙に持っていくには長期保存や携帯しやすさなどが必要だと考えて、いったんパウダーにすれば用途の幅が広がるのではないかと」

 さっそく粉末加工に取り掛かった大野さんだったが、そう簡単にはいかなかったという。

「最初、乾燥機を使ってみたら意外に早く乾燥できたので、地元のパン屋に提供しようとしたんです。でも試作段階で衛生管理の改善が必要であることが判明し断念。その後徹底した管理を実施しました」

 そして次なる課題はレンコンが持つミネラルやビタミンをいかにして保たせるかということだった。

「実はレンコンはミネラルやビタミン類などが豊富で、抗酸化作用のあるアンチエイジングが期待できる野菜。この抗酸化作用を保たせるためには、高温乾燥ではなくコストのかかる低温乾燥にし、粒子を細かくしました」

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