薬やサプリで咳、息切れを感じたら「間質性肺炎」に注意したい
間質性肺炎の原因はさまざまだ。八代亜紀さんは膠原病を患っていたと報道されているが、膠原病では免疫の暴走で間質性肺炎が高頻度で起こる。
上岡龍太郎さんは肺がんで10年ほど闘病していたと報じられている。抗がん剤の副作用として間質性肺炎が起こることがあり、間質性肺炎で肺がんを発症することもある。
■基礎疾患がある人は重症化リスクが高い
「病院で処方される薬、漢方薬、サプリメント、健康食品が原因となる薬剤性間質性肺炎、粉塵やカビ、ペットの毛などの慢性的な吸引が原因となる間質性肺炎もあります。調べても原因がわからない特発性間質性肺炎も多く見られます」
薬剤性間質性肺炎は、一般的に日本人は欧米人や他のアジア人と比べて重症化しやすいという指摘がある。
基本的にすべての薬剤にリスクがあるが、頻度では抗がん剤が半数以上を占め、関節リウマチ治療薬、漢方薬、抗不整脈薬、消炎鎮痛薬・抗菌薬が多い。
薬剤が間質性肺炎を引き起こすのは、「薬剤が肺を直接障害する」または「薬剤により活性化された免疫細胞が肺を間接的に障害する」からだ。