巨大地震の前兆? NZでM7.3の揺れ、日本で異臭騒ぎや部分日食…そして専門家は寒暖差に注目
日本時間の24日午前9時42分頃、ニュージーランド北方で規模の大きな地震があった。震源地は南太平洋(ケルマデック諸島)。マグニチュードは7.3(推定)だが、日本の気象庁の震度に換算すると震度5強~6弱程度に相当するという。ニュージーランドといえば、2011年3月11日の東日本大震災直前にも地震が発生しているため、ネットでは日本での巨大地震を恐れる声が相次いだ。
4月3日には、千葉県一宮町の海岸で、体長約2メートルのイルカ約30頭が打ち上げられたり、21日には首都圏で異臭騒ぎが発生。FNNプライムオンラインが「東京と千葉で21日朝、硫黄のようなにおいがするとの通報が相次いだ。原因はわかっていない」と報じている。また、20日には日本の一部地域で部分日食が観測できたが、これもネットでは《部分日食観測できる場所がもろに南海トラフ連動地震の想定被災地域》などと心配する投稿が見られた。
地震・火山研究に詳しい武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地球物理学)はこう言う。
「月と太陽の引力が地球の大陸プレートに刺激を与えるという説は昔からありますが、解明はされていません。今回の部分日食が地震に繋がる可能性はないと思いますが、先週20日前後の夏日がありましたよね。週末は寒くなりました。寒暖差には注目しています。地面は膨張と収縮を繰り返していて、寒暖差など気温や気圧の変化は地面の表層温度を刺激し、その活動に影響すると考えられるからです。内陸の浅い地震(数十キロ程度)にはしばらく注意が必要です」
異臭といえば、1995年の「阪神・淡路大震災」(M7.3)の前にも六甲山の東端地域で報告されている。不思議な自然現象が続いているだけに防災意識は持っておくべきだろう。