(38)イヤホンを選ぶときには種類にもこだわる 音の良い「オープン型」も登場
このため、ノイズキャンセリングを付けるのが一般的になりました。騒音あふれる都市空間にお似合いの仕様です。
しかし周囲の音が聞こえなければならないこともあります。特にクルマ系は警告を音で行います。東京オリパラ以降、都内では自転車は車道端の専用レーンを走るのが当たり前になってきました。その時、イヤホンをしていると運転者は警察に捕まることもあります。
これらのことからオープン型は取りえがないのかといえば違います。外がしっかり認識できるので運動していても使える。耳が痛くないので長時間使える。少し慣れると、会話、宅配対応、電話さえもできます。ネックは開発の主流でなかったために、良い音への対応が遅れたことです。
それを打破したのがソニーとファーウェイ。中でも今年2月に発売されたファーウェイの「フリークリップ」がすごい。名前にあるように、アコースティックボール(ドライバー)とマイクデバイスが収納されているコンフォートビーンズがC-ブリッジでつながった形状。この2つのパーツの間に耳を挟み込むのですが、装着は簡単。首振りを含む激しい動きでもズレません。軽量なので耳に付けていることも忘れてしまいます。その上、左右全く同じなので、付け間違うこともない。