頻発する東方沖地震の不気味…そして懸念される「能登と千葉の類似性」
「大ざっぱに言えば、千葉は北側の台地と南側の半島部分から成り立っており、能登半島と地理的な特性が似ています。能登地震の被害のように台地部分では地すべりが起きやすく、建物が傾いたり、埋まったりする恐れがあります。もともと海だった半島部分では倒壊の危険性が高い。直接的な被害に加え、能登地震のように被災現場に救助に入りづらく、孤立する可能性もあります」(高橋学氏)
千葉は南房総地域だけでも、能登に比べて人口密度が4倍以上高い。
巨大地震による人的被害は、さらに深刻になる恐れがある。首都圏は言わずもがなだ。
「一連の地震の震源地となった千葉県東方沖は、日本列島が位置する北米プレートの下に南からフィリピン海プレートが沈み込み、フィリピン海プレートの下に東側の太平洋プレートが沈み込むという複雑な構造になっています。簡単に言えば『3層構造』になっており、どれかが動けば他にも影響する。太平洋プレートがフィリピン海プレートを押して南海トラフ地震につながる恐れもあれば、フィリピン海プレートが北米プレートを押して首都圏の巨大地震につながる恐れもあるのです」(高橋学氏)
「Xデー」に備えておくべきだ。