「伊豆半島東方沖」「山梨県東部・富士五湖」…相次ぐ地震で「富士山噴火」に専門家が注目
2月9日17時42分、伊豆半島東方沖で最大震度2(M4.9)の地震が発生した。東京・千代田区、練馬区や千葉・市川市、神奈川県川崎区などで揺れが起きた。近年は南海トラフ地震や首都直下型地震などが懸念されるが、専門家は富士山の噴火にも注目している。
今月3日には山梨県東部・富士五湖で最大震度3(M4.3)、1月30日にも山梨県東部・富士五湖(M2.5)で地震が発生していたからだ。「完全解説 日本の火山噴火」の著書もある武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。
「富士山の噴火は、1707年の宝永の大噴火が最後で、いま起きてもおかしくない。富士五湖は噴火によってできた湖ですから、異常が付近で起きるのは噴火のバロメーターにもなる。伊豆半島を震源とする地震も同じ。約300年分のエネルギーが放出される分、被害は大きくなる可能性があるので注意が必要です」
首都圏は今年に入ってから地震が相次いでいる。1月26日には東京都23区(M2.6)、同28日には東京湾(M4.8)を震源として有感地震が起きた。歴史上、富士山噴火も必ず起きている。日頃から防災意識は忘れずにいたい。