千葉で4日間に17回、熊本に能登半島…群発地震が巨大地震に繋がる可能性は?
石川県の能登半島地震から3月1日で2カ月を迎えた。今月11日には東日本大震災から13年になる。地震への備えが見直されるが、懸念されるのは、千葉県内で相次ぐ地震だろう。
千葉県内では2月27日から3月1日まで揺れが続いていて、この4日間にすでに17回を数える。うち15回は千葉県東方沖が震源だ。
1日の午前5時43分に発生したM5.2の地震など最大震度は4。今後、この規模を上回る地震が起きる可能性はあるのか。立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏が言う。
「今回の群発地震は東日本大震災の発生で溜まったエネルギーが発散されていることで起きる地震です。地質学的にみると千葉沖、茨城沖、岩手沖、北海道は何十年と渡って関連地震は続きます。日本では群発地震が大きくなって巨大地震になる可能性は5割以上。2016年の熊本地震や24年の能登半島地震もそう。記録上、過去で群発地震の発生が影響して一番大きくなったのが1891年濃尾地震(M8.0)です。千葉県で過去の地震に匹敵する巨大地震が起きる可能性はあります」